2009.11.03

p-1

   彼女との出会いは、僕にとって、衝撃のときめきだった。あの春に似た陽気に出会う頃いつも思い出すんだ。 松田聖子の[逢いたくて]の曲が、耳の中に蘇えがってくる・・・・瞼を閉じて・・・あの日に戻る。        大きな桜の木の下で、横たわり記憶の中に・・・・・              ♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:          で彼女と出会ったのは、7年前も昔の事だが、私はそれまで勤めていた会社を不況の影響で辞めざる負えなかった。 ならば、あまり不況に関係のない職業という事で、葬儀屋さんに再就職する事にしたんだ。やった事のない世界だっただけに 不安はあったが、そうも言ってられなかった。子供2人と妻、家族のために・・・  一応、妻にその事を報告...

» 続きを読む

p-2

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  {回想}  面接会場には、中小企業ばかり、まず、会場入り口辺りに求人広告が貼ってあり、その中から自分が面接したい企業の所に行って、直接そこの社長と話してみる。といった方法であった。 しかし、不景気のせいもあり、企業の方も少なく、またこれといった企業もなかったが、そんなこと言ってられなかった。家族のために、働き口を探さなければ、俺は、なでか心が焦っていた。職を失った恐怖から逃れるため、いつまでもブラブラしてられないという焦りが・・・あった。  そんな時やっと1社だけ、納得はしていなかったが見つけた。それは測量会社だった、資格はないが、求人の資格欄にもなにも書いてないし、資格ある人なども書かれてなかったのでダメもとで受けてみることにした。その会社の前にきて,うつむいていた推定65歳位だろうか ぽっこりお腹が出ていてさしづめガマガエルといったところだ。そ...

» 続きを読む

2009.11.06

p-3

 「おーい、楢ちゃんこっち、こっちやで、なにそんなとこでぼーっとしとんねん、はよおいで。みんなに紹介するさかい。なかなか入ってこんさかい、やきもきしとったんや帰るんちゃうかって言うて あはははー」と中から社長のおっさんが出てきて言った。 「あぁっ おはようございます。」突然のおっさんの出現にビックリ、声が上ずった。  この会社の事務所は大きなガラス張りで、外からは見えないようにマジックミラーになっていた。だから俺が丸見えだったんだと中に入ってわかった。マンションの1階の半分が事務所もう半分が霊柩車と寝台車を駐車するガレージになっていた。事務所の中はと言うと、また金ピカの物が、あちこち置いてあった。余ほど金ピカが好きらしい、事務机が4つと応接セットのテ-ブルとソファーと、あと部屋が奥にある。事務所はかなり広いのにあるのはそれだけ後のスペースには、葬儀道具が置かれていた。 「今日からお世話にな...

» 続きを読む

2009.12.05

p-4

 それからしばらく辰男は、家族の為に懸命に働き、仕事も徐々にではあるが慣れて段取り良くこなせるまでになった。贅沢は出来ないが、それでも仕事が出来る喜びっていうやつを感じていた。この時の辰男の心からは何の不安も無く、ただがむしゃらに仕事をこなすだけであった。まじめだけが取り柄みたいな男だから周りから信頼されつつあったのだ。そんなある日の事、社長が言った。 「楢ちゃん、今日は、仕事暇やさかい、緊急時の花の仕入先教えとくわなぁ。まぁ、ついておいで」  辰男は社長の顔をみた。 (緊急の何それ) 「ええから・・はよおいで」 「 あっ はぁい」 と言われるがまま、社長についていく事になった。車で30~40分走ったとこにあるそうなのだが、ちょっと町外れにある店らしい。 しばらく走ると車の中で社長が言った。 「これから行くとこなぁ 道覚えといてなぁ 急がしとき花たらんとか、市場に行くの間に合わんとき、言っ...

» 続きを読む

2010.04.25

「p-5

 店の中は実に様々な花が所狭しと置かれていて、いろんな種類の花があり、まさに花の館って感じだった。花のジャングルにでも迷い込んだって感じに圧倒されていた私はその中で花の手入れをしていた女性を見つけた。向うも私達に気がついて振り向きにっこり微笑みながら 「いらっしゃいまっせー」と言ってくれた。振り向いた彼女の笑顔からはなんんだかほっとするような温かさを感じた辰男はちょっと頭がぼーっと胸がドキッとした瞬間社長の声が耳元でした 「楢ちゃ~ん」 「わあーっあーんもー社長びっくりしたー驚かさんといてくださいよー」 「あーあの子なココの娘さんやー手出したらあかんでー」 「出しませんよー」 と言いながら軽く彼女に向かって会釈をした辰男であった。彼女は、またニコッとしてくれた。 (なんともいい笑顔だなぁ・・・いい) 奥に通された私達はこの店のバーさんと3人で少しの間世間話や仕事の話いろいろお喋りをしていた...

» 続きを読む

2010.05.05

p-6

 それから、その後1ヶ月というもののあの花屋に行く用事も無く。何の変化も無いただ仕事をこなすという日々の辰男でした。 (あの人どうしてるかなぁ・・・・また会って喋りたいなぁ・・・・ 今度あったら・・・・こうしよかなぁ・・・・・・)  そんな妄想だけが辰男の心の中を行ったりきたりしておりましたが自分から行動することにためらいがありました。なぜなら自分には、妻子がいる後ろめたい気持ちがあり、ちょっぴり下心もあったからです。下心といっても変なことじゃなく純粋に人を好きになりそうな予感が・・・・  そんな辰男ですから (こんな自分が話かけてもいいのかなぁ)  と、今時のオッサンにしては以外に初なとこがございまして、こと女性に関しましては真面目というかその癖、惚れやすい体質といいますか? 性格といいますか? で一途になるとトコトン好きになるそんなじれったい男でございます。  そんな時、辰男の携帯に友...

» 続きを読む

«「p-5

無料ブログはココログ